深い歴史と豊かな風味を持つ「新興（しんこう）」梨のご紹介です。この品種は、新潟県農事試験場で1941年に「二十世紀」の自然交雑実生から育成されました。親は「二十世紀」と「天の川」と推定されており、この梨には独特の風味と魅力が詰まっています。
大玉の果実は重さ400～600gとなり、食べごたえ十分です。果肉はやわらかく、そして緻密で、豊富な果汁とその甘さ、そしてさわやかな酸味が絶妙に調和しています。収穫シーズンは10月頃で、冷涼な新潟県などでは冬まで楽しむことが可能です。生産量は多くはありませんが、その貴重さがまた新興梨の魅力と言えます。
新興梨は全体に丸みを帯びており、ふっくらとした形が特徴的。果皮に張りがあり、色むらや傷が無いものを選ぶとよいでしょう。その重量感も見逃せません。また、ゴツゴツとした形のものがあっても、それは新興梨ならではの特徴としてお楽しみいただけます。
保存については、乾燥を避け、冷蔵庫の野菜室または冷暗所で保管することが推奨されます。また、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れることで、新興梨の美味しさを長く保つことができます。
主な生産地は新潟県で、全体の約38%を占める作付面積75.4ヘクタールを誇ります。さらに、鳥取県や大分県でも栽培され、その美味しさが全国に広がっています。
この新興梨の魅力をぜひ味わってみてください。秋から冬へと移り変わる季節の風味を、新興梨とともにお楽しみください。
※梨には「うるみ・みつ症」という現象が一部に現れることがあります。出荷前には検査を行っておりますが、完全には防ぎきれない場面もございます。商品にこの現象が半分以上見られる場合、寄付いただいた自治体までお知らせください。必要に応じて交換対応いたします。
