たまねぎ・玉葱

新たまねぎ10kg・山田青果卸売市場(熊本県産)(左上)
新たまねぎ10kg・山田青果卸売市場(熊本県産)(右下)
くまもと玉ねぎ(熊本市西区小島町産)(左上)
熊本県産サラダたまねぎ(水俣市産)(右下)
集落・地区経営体数(2020年)
①小島町(熊本市西区)
※小島・小島上町
58
②水俣(水俣市)
旧久木野村(久木野・大川・越小場・古里)を除く
※石坂川・市渡瀬・江添・大迫・葛渡・小津奈木・陳内・薄原・月浦・中鶴・長崎・長野・南福寺・初野・浜・深川・袋・宝川内・湯出・旭町・桜井町・昭和町・大黒町・天神町・百間町・港町・洗切町・梅戸町・江南町・大園町・古賀町・幸町・栄町・塩浜町・多々良町・築地・中央公園・野口町・八幡町・浜町・浜松町・ひばりヶ丘・平町・緑ヶ丘・山手町・浦上町・祇園町・汐見町・八ノ窪町・丸島町・明神町・古城・桜ヶ丘・白浜町・陣内・長野町・南福寺・牧ノ内・わらび野
54
③上村(上天草市大矢野町)
※大矢野町上
36
④維和村(上天草市大矢野町)
※天草諸島・維和島
26
⑤荒尾(荒尾市)
旧清里村(牛水・高浜・水野)を除く
※荒尾・大島・宮内・宮内出目・原万田・万田・川登・菰屋・野原・金山・樺・府本・上井手・上平山・下井手・平山・本井手・一部・蔵満・増永・大平町・大島町・桜山町・昭和町・大正町・西原町・日の出町・四ツ山町・八幡台・緑ケ丘・住吉町・東屋形・海陽町
20
⑤七滝村(上益城郡御船町)
※七滝・上野・田代
20
⑦合志(熊本県合志市・旧合志町)
※竹迫・福原・幾久富・上庄・豊岡・栄
15
⑧登立町(上天草市大矢野町)
※大矢野町登立
14
⑨一武村(球磨郡錦町)11
⑩御陵町(天草市五和町)10

熊本県の玉ねぎ栽培は地域ごとに特色があります。

熊本市の玉ねぎ栽培は、特に西区小島町の有明海沿岸干拓地を中心に行われています。小島町は江戸時代以降の干拓事業によって形成された平坦な農地が広がる地域で現在は熊本市西区役所が設置されています。小島町の土壌は排水管理の行き届いており砂質〜砂壌土なのが特徴です。玉ねぎは過湿を嫌う作物であり、通気性と排水性に優れた土壌条件が肥大の安定に寄与します。有明海沿岸の比較的温暖な気候も越冬栽培を安定させる要因の一つと考えられています。小島町では水田裏作として玉ねぎ栽培が導入され、現在は春出荷の新玉ねぎ産地として地域農業の一端を担っています。また、JA熊本市の中島集荷場では日量約1,500ケース程度の玉ねぎが出荷されるなど、地域内外への安定した供給体制が構築されています。

水俣市は八代海沿岸に位置する温暖な西南暖地気候の地域であり、昭和30年代に水田の裏作として玉ねぎ栽培が導入されました。昭和43年には地域の農家による玉ねぎ生産部会が設立され、栽培面積は年々拡大。昭和57年には県指定産地となっています。当地の玉ねぎは、JAあしきたの「サラたまちゃん」としてブランド化され、辛味が少なくみずみずしい食味が特徴です。生産者全員がエコファーマー認定を受けるなど、環境配慮と品質管理を徹底した栽培が行われています。出荷は2月上旬〜6月頃に行われ、春先の新たまねぎとして全国の市場に流通しています。地域の気候条件を活かした「早出し玉ねぎ」の産地として高い評価を受けています。

上天草市は有明海および八代海に囲まれた島嶼部に位置し、温暖な海洋性気候を有しています。冬季の冷え込みが比較的穏やかであることから、越冬型作物である玉ねぎの栽培に適した条件を備えています。農林水産省「作物統計調査(野菜)」においても、上天草市は玉ねぎ作付が確認される自治体の一つです。熊本県内の玉ねぎは極早生品種を中心に春先の新玉ねぎとして出荷される体系が主であり、上天草市も沿岸温暖型産地の一角を担っています。