晩白柚(ばんぺいゆ)のサイズ徹底検証!食べ方・むき方・果皮の利用方法も大紹介

晩白柚の概要

晩白柚はみかんと同じ柑橘類で、ザボン(ブンタン)の品種のひとつである。

名称晩白柚(ばんぺいゆ)
分類界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : ムクロジ目 Sapindales
科 : ミカン科 Rutaceae
属 : ミカン属 Citrus
学名Citrus grandis,Citrus maxima
別名・俗称オクテシロザボン、ジャンボみかん
原産地マレー半島
主要生産地熊本県(八代市、八代郡氷川町)
収穫時期12月〜3月
年間生産量約815.5トン収穫(2020年農林水産省統計)
年間出荷量約641.2トン出荷(2020年農林水産省統計)
作付面積約77.8ヘクタール(2020年農林水産省統計)
糖度12度前後
明るい黄色でレモンイエローに近い
香りやんわりとした甘酸っぱい香り
全般的に文旦に似た食感と味わい
爽やかな甘みとほのかな酸味があるが、苦味はほとんどない
食感他の柑橘類と比べて果汁が少なめでサクサクとした食感
大きさ非常に大きく、1玉あたり1~2kg程度
保存方法風通しの良い冷暗所で保存することで1か月程度持つ
食べ方皮をむいて果肉をそのまま食べるほか、サラダやデザート、ジュースにも利用可能
栄養価ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富で、美容や健康に良いとされる
市場価値高級果実としてギフト用に人気があり、価格帯もやや高め

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晩白柚の表側
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晩白柚の裏側
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晩白柚の断面
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晩白柚の果肉
banpeiyu-fleshed
晩白柚の果実

晩白柚の味と食感

晩白柚(ばんぺいゆ)は、その見た目のインパクトだけでなく、味わいや食感でも強い存在感を放つ柑橘類です。「ジャンボみかん」とも呼ばれるように非常に大きなサイズが特徴的ですが、その魅力はサイズだけにとどまりません。晩白柚を一口食べると、その豊かな味わいと独特の食感に驚かされます。

まず、晩白柚の味わいについてですが、その「爽やかな甘さ」が最大の特徴です。糖度は12度前後と高く、果実を口に入れた瞬間、ほんのりとした甘みが広がります。この甘さは他の柑橘類と比べても上品で、甘すぎず控えめなところが魅力的です。たとえば、みかんの甘さが「ジューシーで口の中に広がる」とするならば、晩白柚の甘さは「軽やかで洗練された印象」を与えます。果肉の一粒一粒にしっかりと甘みが詰まっており、その甘さがしつこくなく、自然で心地よいのが特徴です。

次に感じるのが、「ほのかな酸味」です。レモンのような強い酸味ではなく、むしろグレープフルーツの酸味に近いですが、グレープフルーツよりもさらにマイルドで柔らかい酸味です。晩白柚の酸味は、甘さを引き立てるアクセントとして絶妙なバランスを保っており、食べるたびに爽やかな清涼感をもたらします。この酸味があることで、晩白柚の甘さが一層引き立ち、全体的な味わいに深みを与えています。

さらに、晩白柚の特徴的な点は「ほとんど感じられない苦味」です。多くの柑橘類、特にグレープフルーツや文旦には苦味があるため、それが好き嫌いを分けることがあります。しかし、晩白柚はその苦味がほとんどないため、誰にでも食べやすいフルーツとなっています。この苦味のなさが、晩白柚を初めて食べる人にとっても好印象を与える要素の一つです。

晩白柚の「食感」もまた、他の柑橘類とは異なるユニークなものです。みかんやオレンジのようにジューシーな果汁がたっぷりというよりも、晩白柚の果肉はややドライでサクサクとした食感が特徴的です。このサクサク感は、まるでグレープフルーツのようなシャキッとした噛みごたえに近いですが、晩白柚の場合はさらに歯ざわりがしっかりとしており、果肉の繊維感を楽しむことができます。食べるたびにプチプチとした感触が口の中で弾け、噛むほどに甘さと酸味が広がるので、食べ応えがあると言えるでしょう。

晩白柚は「食べる楽しさ」も持ち合わせています。その大きさから、まずは皮を丁寧にむくという作業自体が一つの体験となります。厚めの皮をむいていくと、やがて現れる瑞々しい果肉にわくわく感が高まります。そして、果肉をひと房ずつ口に運ぶと、爽やかな甘さとほのかな酸味、サクサクとした独特の食感が広がり、まさに「食べるジュース」とも言えるような味わいを楽しむことができます。

晩白柚の味は、単なる柑橘類の一つにとどまらず、その大きさ、甘さと酸味のバランス、そして食感の多様性が相まって、非常にユニークな果物として特別な存在感を放っています。一度その味を知れば、晩白柚が単なる「ジャンボみかん」ではなく、「食べる楽しさと美味しさを兼ね備えた一品」であることが理解できるでしょう。特に、冬の寒い季節にいただく晩白柚の清々しい味わいは、一日の疲れを癒し、リフレッシュさせてくれるに違いありません。

晩白柚の食べ方

  1. 上部果皮をナイフで切断します。
  2. タテに八等分位、中身を傷つけない程度の深さに切りとります。
  3. 切り取った単片(長方形)

晩白柚は表面を手で押さえてやわらか感がし、

高い香りが部屋に漂う時期が食べ頃です

(出荷時期により品質の状態が異なりますので、

できるだけお早めにお召し上がりください)。

『JAやつしろ果実選果場パンフレット』
より引用

晩白柚の伝来と発展の歴史

原産地マレー半島から八代まで移動してきた

1. 晩白柚の発見と持ち帰り

島田弥市は、台湾総督府に勤務していた農学者で、台湾の農業振興や植物調査事業に貢献した人物です。大正8年(1919年)、島田氏は台湾総督府の命を受けて、農事視察のためイギリス領海峡植民地(マレー半島)・イギリス領ビルマ(ミャンマー)・シャム(タイ)・フランス領インドシナ(ベトナム)など南洋各地を訪問しました。この視察の目的は、現地の稲作や果樹栽培の状況を調査し、それを台湾および日本の農業に役立てるためでした。

その視察の途中で、島田氏は南ベトナムのサイゴン(現在のホーチミン市)の植物園を訪れました。ここで島田氏は、それまで見たことがない種類のザボン(文旦)に出会います。通常のザボンは果肉が硬く、酸味が強いため、日本人にはあまり好まれていませんでしたが、この白肉種のザボンは果肉が非常に柔らかく、甘みも感じられ、非常に美味でした。島田氏はこの味わいに感銘を受け、この種苗を台湾に持ち帰ることを決意します。

2. 晩白柚の台湾での栽培と命名

サイゴン植物園から持ち帰った白肉種のザボンの種苗は、台湾の台北にある士林園芸試験場に植えられました。島田氏は、この白肉種のザボンが台湾の気候にも適していると考え、士林園芸試験場での栽培が進められました。栽培は非常に順調で、数年のうちに試験場での育成は成功を収め、見事な果実が実るようになりました。

晩白柚という名称は、台北士林園芸試験場の技師であり、この品種の育成に深く関与した桜井芳次郎氏によって命名されました。

この白肉種のザボンの果実は、食感が柔らかく、酸味と甘味のバランスが取れているため、一般的なザボンよりも非常に美味であることが確認されました。台湾ではザボンのことを「柚」と呼んでいたため、この品種は「晩生種(遅く実る品種)の白肉ザボン」として「晩白柚(ばんぺいゆ)」と名付けられました。晩白柚は「オクテシロザボン(晩成の白ザボン)」という意味を持ち、その命名は非常に的確でした。

3. 晩白柚の台湾での普及

晩白柚の栽培が成功した士林園芸試験場では、その後も継続して晩白柚の苗を育て、広く台湾全土に普及を図りました。台湾の気候と土壌が晩白柚の栽培に適していることもあり、晩白柚の生育は非常に良好で、果実の品質も高いものが多く生産されるようになりました。このため、台湾では晩白柚は非常に人気のある果物となり、台湾内だけでなく日本本国(内地)などへの輸出も行われるようになりました。

晩白柚の栽培方法も徐々に洗練されていき、台湾の園芸試験場を中心に果実の品質改良や収量の向上が図られました。晩白柚はその柔らかな果肉とさっぱりとした味わいから、台湾でも特に人気の高いフルーツとなり、贈答用としても広く利用されるようになりました。

4. 晩白柚の日本への伝播

台湾での栽培が成功した晩白柚は、やがて日本にも伝わります。特に鹿児島県や熊本県など、温暖で晩白柚の栽培に適した地域で導入が進められました。昭和初期、鹿児島県や熊本県の一部の地域では、台湾から持ち帰った晩白柚の苗木が植えられました。熊本県八代市以南は、気候が温暖で晩白柚の栽培に適しており、ここでの栽培が大いに盛んになっていきます。

昭和40年(1965年)には、熊本県八代市古麓町の産の晩白柚が献上されるなど、その品質の高さが広く認められるようになりました。晩白柚は、その大きな果実と鮮やかな黄色の皮、そして独特の風味と食感から、徐々に熊本県の名産品としての地位を確立していきました。

5. 現在の晩白柚の評価と未来

晩白柚は現在、日本国内でも非常に人気の高い果物として知られています。特に熊本県八代地域では、晩白柚は特産品として広く栽培され、地元の農業の重要な柱となっています。晩白柚の果実は、贈答品としても人気が高く、その大きさと風味の良さから、冬の時期には特に需要が高まります。

また、晩白柚の栽培技術も年々向上しており、品質もさらに高まっています。地域ブランドとしての「晩白柚」は、これからも熊本県の誇る特産品として、多くの人々に愛され続けることでしょう。

このように、晩白柚の伝来の物語は、台湾から日本に渡り、その風土と気候に適応しながら発展してきた歴史とともに、今後も新たな展開を迎えていくことでしょう。

引用:「島田弥市自伝

大きさ

柑橘類の中では最も大きな果実とされ、普通は直径20cm、重さは2kg程度であり、

大きいものだと直径25cmを超え、重さは3kgを超える。

流通するサイズは4種類あり、M・L・2L・3Lがある。

そのうち流通量が多いのサイズはL・2Lであり

大きいサイズほど価値が高く、3Lサイズは最も高価に取引される。

ギネス世界記録

県立八代農業高校園芸科学科の学習の一環で栽培し、

平成26年12月5日に収穫された晩白柚4,859.7gが、

平成27年8月に最も重いザボン類としてギネス記録に正式認定された。

令和3年八代市東陽町で前田一喜さんが生産された晩白柚5,386gが、

世界で最も重いザボン類としてギネス世界記録に認定された。


Lサイズ

晩白柚の大きさで主流なのはLサイズと2Lサイズである。

実際にLサイズの晩白柚の大きさを測ったところ、直径は約17cm、重さは1.51kgであった。

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晩白柚Lサイズの直径(約17cm)
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晩白柚Lサイズの重さ(1.51kg)

2Lサイズ

実際に2Lサイズの晩白柚の大きさを測ったところ、直径は約20cm、重さは2.24kgであった。

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晩白柚2Lサイズの直径(約20cm)
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晩白柚2Lサイズの重さ(2.24kg)

3Lサイズ

一般的に流通する中で最大の大きさが3Lサイズである。

実際に3Lサイズの晩白柚の大きさを測ったところ、直径は約23cm、重さは2.80kgであった。

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晩白柚3Lサイズの直径(約23cm)
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晩白柚3Lサイズの重さ(2.8kg)

果実と表皮、1個で2度おいしいスグレ物!(JAパンフレット)

「八代晩白柚」は香りが高く、果汁が多く、

果皮が厚いことが特徴です。

黄熟した果実は生食用として、

果皮は晩白柚漬などの製菓原料に使用され、

最近では、その需要が増加し、

経済果実として八代に定着しています。

『JAやつしろ果実選果場パンフレット』
より引用

晩白柚の果皮の利用方法について

晩白柚は、その大きなサイズと爽やかな風味で知られる柑橘類の一種ですが、果肉だけでなく厚い果皮も非常に有用です。

晩白柚の果皮は香りが良く独特の風味を持っており、

さまざまな料理や製品に活用されています。以下に、晩白柚の果皮の利用方法をいくつかご紹介します。

砂糖漬け(ピール)

晩白柚漬(ザボン漬)

晩白柚の果皮を利用した代表的な方法の一つが、「砂糖漬け」です。

晩白柚の皮は非常に厚く、しっかりとした食感があり、爽やかな香りが特徴です。

砂糖漬けにすることで、果皮の苦味が和らぎ、程よい甘さと酸味が加わり、美味しいお菓子に変身します。

晩白柚漬(ザボン漬)の作り方

材料
  • 晩白柚の皮・・・100g
  • 水・・・180〜200g
  • 砂糖・・・250g
  • グラニュー糖・・・適量
作り方
  1. 晩白柚の外の皮全体と中の皮を少々取り除き、残った白色の皮に熱湯をかけ5分ふたをしておく。
    5分たったらよくもんで水洗いをする。
    この作業を3回繰り返す。
  2. 鍋に水1カップと砂糖を入れ、火にかけ、よく透き通ってきたら、①の皮をよく絞って形を整えて鍋の中に重ならないように入れる。
    沸騰するまで強火で煮て、そのあと弱火にして、皮全体が透き通るまで煮る。ときどき上下をかえす。
    鍋の水が少なくなってきたら、水を適量いれる。
  3. 皮全体が透き通ってきたら、皿にとり冷ます。
    その後グラニュー糖をまぶす。

この砂糖漬けは、そのまま食べても美味しいですし、ケーキやクッキーに混ぜてアクセントにすることもできます。

特に、チョコレートでコーティングすれば、爽やかな柑橘の香りと甘さが楽しめる高級スイーツとなります。

晩白柚風呂

晩白柚風呂

晩白柚の皮を乾燥させてお風呂に入れることで、自然なアロマ効果を楽しむこともできます。

柑橘の香りにはリフレッシュ効果があり、リラックスしたいときやストレスを感じるときに最適です。

果皮にはリモネンという成分が含まれており、血行促進や保湿効果も期待できます。

肌がしっとりとし血行も促進されるため、リラクゼーションタイムをより充実させることができます。

(肌の弱い方は少量からご使用ください。)

まとめ

晩白柚の果皮は、その香りや食感を活かして、さまざまな方法で利用することができます。

砂糖漬けやマーマレード、果皮茶、漬物、入浴剤など、幅広い用途があるため、捨てることなく余すところなく活用できるのが魅力です。

こうした利用方法を通じて、晩白柚の新しい魅力を発見し、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

晩白柚は縁起物

晩白柚(ばんぺいゆ)はその黄金色の果皮と大きさから、縁起物として広く知られています。八代市などの生産地では、特に正月飾りとして人気があり、玄関や床の間に飾ることで運気を呼び込むとされています。丸くて大きい形状と明るい黄色は、昇る太陽を連想させることから、繁栄や幸運を象徴するものと考えられています。

また、晩白柚は香港をはじめとする中華圏でも縁起物として親しまれており、特に春節の時期には贈答用として人気です。中華文化では丸くて黄色いものが幸運を呼ぶとされており、そのため晩白柚は新年の贈り物としても重宝されています。

さらに晩白柚は保存性が高く、常温でも1ヶ月以上持ちます。

これは玄関や床の間に長期間飾ってもその美しい色と形を楽しむことができるという利点があります

飾られた縁起物の晩白柚
八代地域でしか売ってない?激レアな「葉つき晩白柚」

晩白柚の縁起物としての魅力は、その美しい外見だけでなく、香りにもあります。柑橘系のさわやかな香りは、部屋全体に広がり、リラックス効果も期待できるとされています。このため、晩白柚を飾ることは視覚的な楽しみだけでなく、香りからも運気を呼び込むと言われています

これらの理由から、晩白柚は日本国内外で縁起物として愛され、特に新年や祝い事の際に飾るのにぴったりの果物とされています。

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