熊本県の地域・各自治体の特徴
熊本県には、飽託・上益城・宇城・玉名・鹿本・芦北・天草・八代・球磨・菊池・阿蘇の11地域があり、それぞれの風土・気候・地形の特色を活かして、多彩な果物が栽培されています。
たとえば、高冷地の阿蘇地域ではブルーベリー、温暖な天草地域では柑橘類など、地域ごとに異なる個性豊かな果物が育まれています。

日本フルーツでは、これらの地域で生産される果物を特産品としてお届けするために、社長自ら全ての地域を訪問し、土地の特性や流通状況を丁寧に調査。地域ごとに適した果物を見極め、市場での仕入れを通じて選りすぐりの品を確保しています。
こうして選定した果物は、各自治体様と連携のうえ、「ふるさと納税の返礼品」として全国の皆さまへお届けしております。
地元市場で培った目利き力と、地域への深い理解を活かし、熊本ならではの旬の美味しさと魅力をお届けできるよう、今後も発信に努めてまいります。
飽託地域
上益城地域
宇城地域
玉名地域
鹿本地域
芦北地域
芦北地域(あしきたちいき)は、芦北町、津奈木町、水俣市で構成されています。芦北町は行政の中心地であり、地域行政の中心としての役割を担っています。また、水俣市は経済活動の中心地として地域の産業を牽引しています。


芦北地域の市区町村・中心都市
- 葦北郡
- 芦北町(芦北・田浦)
- 津奈木町
- 水俣市
- 行政の中心:芦北町(芦北地域振興局所在地)
- 経済の中心:水俣市
- 交通拠点
- 主要駅:
- 九州新幹線:新水俣駅
- 在来線(肥薩おれんじ鉄道):水俣駅(水俣市)・佐敷駅(芦北町)
- バス停留所:水俣駅前・水俣市役所(水俣市)
- 高速道路:
- 南九州自動車道:水俣IC(水俣市)・芦北IC(芦北町)
- 港湾:水俣港(水俣市)・佐敷港(芦北町)
- 主要駅:

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)


芦北町は、熊本県南部の葦北郡に位置し、芦北地域の行政の中心地として機能しています。町内には熊本県の出先機関である芦北地域振興局や芦北警察署などの行政機関が設置されており、近隣地域に対する行政サービスの拠点となっています。特に佐敷地区は町役場をはじめとする主要機関が集まる中核地区です。

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
水俣市は、芦北地域における経済の中心都市であり、商業・流通・産業面での機能が集積しています。かつて工業都市として発展した背景を持ち、現在も芦北地域全体の経済活動を牽引する役割を担っています。商業施設や交通インフラも整備されており、周辺町村からのアクセスも多く、地域経済のハブとなっています。

津奈木町は熊本県葦北郡に属する町で、水俣市の北隣に位置する。名前は、景行天皇が船を「おつなぎ」になったという伝説に由来する。製造業を誘致する工業団地が整備されており、地域経済を支えている。
交通は肥薩おれんじ鉄道の津奈木駅や南九州自動車道の津奈木ICを有するなど利便性が高く、芦北地域の中では水俣市と芦北町の間に位置する交通の要衝である。
観光面では重盤岩や津奈木温泉、つなぎ美術館が知られており、地域の観光拠点としての役割も果たしている。
芦北地域の代表的なフルーツ
八代海に面したこの地域は、海からのミネラル豊富な潮風や温暖で日照時間が長い気候を活かした柑橘類の栽培が特に盛んで、「デコポン」や「甘夏」「晩柑」などの柑橘類の名産地として知られています。また、果物以外にも海産物や観光資源にも恵まれ、近年では地域ブランドを活かした特産品の開発・販売が積極的に進められています。
- デコポン(不知火)
- 甘夏みかん
- 温州みかん
- ハウスみかん
- 晩白柚(ばんぺいゆ)
- ポンカン
- イチジク
天草地域
天草地域の中心は天草市本渡地区であり、行政・経済の両面で地域の中核を担っています。上天草市は観光や商業活動で地域経済を支え、苓北町は農業・漁業が中心の地域として知られています。


天草地域の市区町村・中心都市
- 天草郡
- 天草市(本渡・牛深・五和・新和・河浦・天草・栖本・有明・倉岳・御所浦)
- 上天草市(大矢野・松島・姫戸・龍ヶ岳)
- 苓北町
- 行政の中心地:天草市本渡地区(天草広域本部所在地)
- 経済の中心地:天草市本渡地区
- 交通拠点
- 主要駅:なし
- バス停留所:本渡バスセンター(天草市本渡)
- 高速道路:
- 熊本天草幹線道路:本渡港IC(天草市本渡)・瀬戸IC(天草市)・合津IC(上天草市松島町)
- 港湾:本渡港(天草市本渡)・鬼池港(天草市五和町)・牛深港(天草市牛深)・松島港(上天草市松島町)・中田港(天草市新和町)・御所浦港(天草市御所浦)・江樋戸港(上天草市大矢野町)

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
旧本渡市(現・天草市本渡地区)は、天草地域における行政・経済・交通の中心地です。
かつて天草地方で最大の人口を抱え、現在も天草市役所の本庁舎が置かれ、天草全体を統括する行政の中枢として機能しています。
本渡バスセンターや天草空港を擁し、交通の結節点としても重要であり、商業・物流・観光の拠点として多くの人が集まる地域です。
また、医療・教育機関や金融機関も集中しており、天草地域における都市機能の中心エリアとしての役割を果たしています。

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
旧牛深市(現・天草市牛深地区)は、天草地域の第二の都市です。かつて全国第2位の水揚げ量を誇った漁業都市で、天草地域における南部の拠点都市として発展しました。
戦後はイワシ漁を中心に港が賑わい、地域経済は漁業を基盤に活気を見せていましたが、1990年代中頃を境に漁獲量が減少。これにより市街地も次第に静まり、経済・人口ともに縮小を余儀なくされました。
現在では、伝統の「牛深ハイヤ祭り」やランドマークである「牛深ハイヤ大橋」など、歴史と文化を活かした地域振興が進められており、天草南部の観光・文化の拠点として再生への道を歩んでいます。


上天草市(かみあまくさし)は、熊本県の天草諸島東部に位置する市。2004年に大矢野町・松島町・姫戸町・龍ヶ岳町の4町が合併して誕生した。
「天草五橋」や、日本三大松島の一つ「天草松島」など、風光明媚な景観が有名である。市内には温泉やイルカウォッチング、マリンスポーツを楽しめる観光スポットが多く、「天草四郎メモリアルホール」などキリシタン関連施設も点在する。
特産品はクルマエビ、真鯛、ハモ、ちりめんじゃこ、天草大王、真珠、柑橘類(天草晩柑、パール柑)など。産交バスが市内各地と熊本市や宇城市を結び、天草宝島ラインなど海上交通も整備されている。
地域振興や観光誘致に積極的で、ゆるキャラ「四郎くん」なども活用している。
天草地域の代表的なフルーツ
天草地域(あまくさちいき)は熊本県南西部に位置し、天草諸島から構成されています。温暖な気候と海に囲まれた環境を活かして、柑橘類を中心とした果物の栽培が盛んに行われています。
- デコポン(不知火)
- 温州みかん
- 甘夏みかん
- 晩柑(河内晩柑)
- ポンカン
- レモン
- びわ
八代地域
球磨地域
球磨地域(くまちいき)は熊本県南部の人吉盆地を中心に位置しており、清流・球磨川が流れる豊かな自然環境を活かし、古くから農業が盛んな地域です。寒暖差の大きな盆地特有の気候を利用した甘く濃厚な味わいのフルーツ栽培に定評があります。


球磨地域の市区町村中心都市
- 球磨郡
- 人吉市
- 五木村
- 山江村
- 球磨村
- 錦町
- あさぎり町(免田町・深田村・須江村・上村・岡原村)
- 相良村
- 水上村
- 多良木町
- 湯前町
- 行政の中心:人吉市(球磨地域振興局所在地)
- 経済の中心:人吉市

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
球磨地域の代表的なフルーツ
球磨地域は、日本三大急流の一つである球磨川が流れ、昼夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候と肥沃な土地を活かした果物栽培が特徴です。特に栗の栽培が盛んで、ブランド栗として全国的に知られる「山江栗」や「利平栗」などが有名です。また、梨、柿、柚子なども品質が高く、地域の特産品として評価されています。これらを活用した加工品も数多く開発され、地域の経済活性化にも貢献しています。
- 梨(豊水・幸水・新高など)
- ぶどう(シャインマスカット、巨峰など)
- 桃(白鳳など)
- 栗(利平栗など)
- 柿(富有柿・太秋柿)
- ゆず
- ブルーベリー
- いちご(ゆうべに・ひのしずく)
菊池地域
菊池地域(きくちちいき)は、熊本県の北東部に位置し、阿蘇の外輪山に囲まれた肥沃な土地と豊富な水資源を活かした農業が盛んです。特に果物栽培は多種多様で品質が高く、全国的に評価されています。


菊池地域の市区町村・中心都市
- 菊池郡
- 菊池市(菊池・七城・泗水・旭志)
- 合志市(合志・西合志)
- 菊陽町
- 大津町
菊池地域の行政の中心地は菊池市であり、熊本県の菊池地域振興局が設置されています。合志市や菊陽町、大津町は熊本市のベッドタウンとして発展が進み、商業施設や工業団地も多く立地する経済的な中心地となっています。
- 行政の中心:菊池市隈府(県北広域本部所在地)
- 経済の中心:菊陽町光の森

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
菊池市隈府は、熊本県北部・菊池地域における行政の中心地であり、長年にわたり地域の中核を担ってきました。
市役所や税務署、警察署、労基署、ハローワークなど主要な行政機関が集積し、公共サービスの拠点となっています。
また、南北朝時代の菊池氏ゆかりの地としての歴史的価値や、菊池温泉・渓谷といった自然・観光資源にも恵まれ、農業も盛んな地域です。
一方で近年は、経済面で急成長する菊陽町に中心機能が移りつつあり、商業・雇用・人口流出が課題となっています。
今後は、行政・歴史・自然という地域資源を活かしながら、持続可能な地域づくりと経済活性化が求められています。

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
菊陽町は、熊本市に隣接する菊池郡の町で、近年は菊池地域の経済成長の中核として急速に発展しています。
熊本市へのアクセスの良さからベッドタウン化が進み、光の森エリアを中心に人口が急増。町の人口密度は県内でも屈指で、商業施設や住宅地の開発が活発です。
また、ソニーや富士フイルム、TSMC関連の半導体工場などが集積し、九州有数の先端産業拠点として注目されています。
経済規模は年々拡大し、地価・雇用・商業機能においても、従来の中心地であった菊池市を上回る勢いで成長中です。今や菊池地域における経済・人口の牽引役であり、熊本県全体の産業戦略においても重要なポジションを占める地域となっています。

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
合志市は、熊本県北部に位置する若い都市であり、菊池地域で最も人口が多い自治体です。
熊本市に隣接し、ベッドタウンとして発展する一方、黒ボク土壌を活かした農業や、合志技研・東京エレクトロンなどの先端企業も立地し、農工共存の都市として成長しています。
市内には熊本高専や農業・食品研究施設、再春医療センターなどもあり、学術・医療・研究機能も備える地域の重要拠点です。
また、交通インフラや公共施設も充実しており、近年の人口増加率も高く、若年層を中心に活気あるまちづくりが進められています。
菊池地域の代表的なフルーツ
菊池地域は阿蘇の伏流水と肥沃な土壌を活用した果物栽培が盛んで、県内外で品質の高さが評価されています。特に菊池市は梨やぶどうなどの果物栽培が盛んであり、観光農園も数多く点在します。菊陽町や合志市、大津町は都市近郊型農業が発達し、シャインマスカットや桃、梨などの栽培が活発です。これらの地域は交通の利便性を活かし、熊本市近郊や県外への販路開拓にも積極的に取り組んでいます。
- 梨(豊水・幸水・新高など)
- ぶどう(シャインマスカット・巨峰など)
- 桃(白鳳・あかつきなど)
- スイカ(大玉・小玉)
- メロン(肥後グリーンメロンなど)
- イチゴ
- 柿(太秋柿・富有柿など)
- 栗
阿蘇地域
阿蘇地域(あそちいき)は熊本県の北東部に位置し、雄大な阿蘇山を中心とした標高の高い土地と寒暖差の大きな気候を活かして、特徴的な果物栽培が行われています。


阿蘇地域の市区町村・中心都市
- 阿蘇郡
- 阿蘇市
- 小国町
- 南小国町
- 産山村
- 南阿蘇村
- 高森町
- 西原村
- 山都町(蘇陽地区)
阿蘇地域の中心は阿蘇市一の宮町であり、地域の行政および経済活動の中核を担っています。また南阿蘇村や高森町は観光や農業が盛んで、阿蘇の自然景観を活かした地域振興を行っています。
- 行政の中心:阿蘇市一の宮町宮地(阿蘇地域振興局所在地)
- 経済の中心:阿蘇市一の宮町宮地

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
一の宮町宮地は、2005年に阿蘇町、一の宮町、波野村が合併して誕生した阿蘇市および阿蘇地域全体の行政中心地で、市役所をはじめ、県や国の各種出先機関が集積している。阿蘇神社を中心とした歴史ある門前町には古い街並みが残され、近年は観光客向けにおしゃれなカフェや店舗が増え、人気スポットとなっている。阿蘇神社は全国に約500社ある阿蘇神社の総本社であり、火山信仰の中心として古代から重要な地位を占めてきた。近年の熊本地震では甚大な被害を受けたが、現在は再建が進んでいる。また、地区内では伝統的な祭事やイベントが盛んで、阿蘇地域の文化的な中心地としても重要な役割を担っている。

(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
内牧地区は旧阿蘇町の中心地で、古くから湯治場として栄えた歴史ある阿蘇内牧温泉を擁する観光・商業の拠点である。旅館やホテルが軒を連ね、多くの観光客や湯治客で賑わう。地区内には飲食店や土産店が集まり、阿蘇地域の名産品である「あか牛」、高菜、馬肉を使った「あか牛丼」「高菜めし」「馬刺し」などの郷土料理が観光客に人気となっている。また、阿蘇カルデラの雄大な景色が楽しめるほか、阿蘇観光の交通拠点としての機能も果たしている。

小国町(おぐにまち)は、熊本県阿蘇郡にある町。肥後小国(ひごおぐに)とも呼ばれ、町域の約8割を山林が占め、その大半は特産の「小国杉」である。北部は大分県と接し、筑後川の源流である杖立川が流れる。
町の経済は林業が中心だったが、現在はジャージー牛の酪農や大根栽培など農業、杖立温泉などの観光業も盛んである。杖立温泉をはじめ、わいた温泉郷、奴留湯温泉、岳の湯温泉など、数多くの温泉地が点在する。
小国町は北里柴三郎の出身地として知られ、その生家は「北里柴三郎記念館」として整備されている。他にも鍋ヶ滝、小国両神社、坂本善三美術館などの観光スポットがある。
鉄道(国鉄宮原線)は廃止されており、現在は路線バスやコミュニティバスが町内外とを結ぶ交通手段として機能している。

高森町(たかもりまち)は、熊本県阿蘇郡にある町。阿蘇五岳の南東部に位置し、町の西側は阿蘇カルデラの内部(南郷谷)にあり、行政・商業・観光の中心となっている。町役場や南阿蘇鉄道の終点・高森駅もこの地域にある。東側は外輪山を挟み、奥阿蘇と呼ばれる地域で、大分県竹田市や宮崎県高千穂町に隣接する。
農業と観光業が経済の中心で、キャベツやスイカ・メロンなど高冷地野菜のブランド化を推進している。観光では根子岳や高森湧水トンネル公園、「九十九曲り」と呼ばれる桜の名所などが有名。地元の伝統料理である「高森田楽」や炭焼き地鶏も観光客に人気が高い。2013年には「日本で最も美しい村」連合に加盟した。

蘇陽町はかつて熊本県阿蘇郡にあった町で、現在は合併により山都町の一部となっている。町の中心である馬見原地区は、江戸時代から肥後(熊本)と日向(宮崎)を結ぶ日向往還の宿場町として栄え、歴史的な街並みが残る。毎年開催される「火伏地蔵祭」は地蔵神輿に水を浴びせる伝統的な祭りで、商家によるユニークな造り物が特徴的である。蘇陽地区には古くから信仰される幣立神宮のほか、蘇陽峡や舟の口水源といった自然景観も豊富で、高冷地農業による米や高原野菜の生産も盛んである。
阿蘇地域の代表的なフルーツ
阿蘇地域は阿蘇山を中心とする標高が高く寒暖差の大きい気候と豊富な水資源を活かし、特色あるフルーツ栽培が盛んです。阿蘇市や南阿蘇村、高森町、西原村、山都町(蘇陽地区)では、ぶどう(シャインマスカット、巨峰など)、梨、柿、桃などが栽培されており、特に阿蘇産のりんごは糖度が高く甘味が凝縮されていると全国的に評価されています。また、小国町、南小国町、産山村の高原地域では、ブルーベリーや栗などの高冷地向け果物が盛んで、観光農園としても人気を集めています。地域全体で農業と観光を融合させた取り組みが活発で、特産品のブランド化や地域活性化を推進しています。
- ぶどう(巨峰・シャインマスカットなど)
- ブルーベリー
- いちご(ゆうべになど)
- 栗
- 柚子(ゆず)