熊本県の地域区分・各自治体の特徴
熊本県は、飽託(ほうたく)、上益城(かみましき)、宇城(うき)、玉名(たまな)、鹿本(かもと)、芦北(あしきた)、天草(あまくさ)、八代(やつしろ)、球磨(くま)、菊池(きくち)、阿蘇(あそ)の11地域から成り立っています。それぞれの地域が持つ独自の気候や地形、風土を活かし、多彩な果物や農産物が生産されています。
たとえば、県庁所在地・熊本市を含む飽託地域では、広大な平野と温暖な気候を生かしてスイカやメロンの栽培が盛んです。阿蘇地域は高冷地で火山灰土壌が広がり、ホクホクと甘いさつまいもや、独特な風味のトマト・果物の産地としても知られています。このように土地ごとの特色が、熊本ならではの美味しい農産物や果物を生み出しています。
官公庁区分と青果業界区分の違いについて
熊本県には「官公庁・振興局による行政区分」と「青果業界独自の地域区分」があります。
- 官公庁の区分は、主に住民サービスや統計、行政手続きのために使われる分け方です。
- 青果業界の区分は、農協(JA)の組織や出荷体制に基づき、平成の大合併前の「郡」単位とほぼ一致しています。これは、流通や産地表示など現場感覚に即した分け方です。
また、実際の流通現場では「八代」「球磨」などの地域名が出荷箱やラベルに記載されます。この名称は、JAをはじめ民間の青果市場や商社・卸会社の出荷箱でも広く使われており、行政の区分とは異なる場合がある点にご注意ください。
たとえば、行政上の八代市・氷川町など複数の市町村が、「八代」という地域名でまとめて扱われることも多く、スーパーや市場などで目にする産地表示も青果業界の区分が基準になっています。
行政と流通、2つの区分の違いを知ることで、熊本県の農業や青果流通の実情をより深く理解することができます。


日本フルーツでは、これらの地域で生産される果物や農産物の魅力を全国にお届けするため、社長自らすべての地域を訪問し、土地の特徴や流通の状況を丁寧に調査しています。各地域ごとに本当に美味しいものを見極め、地元市場で厳選した品だけを仕入れています。
こうして選び抜いた品々は、各自治体と連携し、「ふるさと納税の返礼品」として全国の皆さまにお届けしています。
地元市場で培った確かな目利き力と、地域への深い理解を活かし、熊本ならではの旬の美味しさや魅力を、これからも皆さまへ発信してまいります。